みすず書房

アルナルド・モミッリャーノ

Arnaldo Momigliano

1908-87。歴史学者。20世紀における古代ギリシャ・ローマ史学の最高峰の一人であり、同時に史学史(歴史学の歴史学)の泰斗。イタリア、ピエモンテに生まれる。トリノ大学でGaetano de Sanctisのもとにギリシャ・ローマ史を専攻。1936年トリノ大学古代ローマ史教授。38年、反ユダヤ法により職を追われ、イギリスへ亡命。オクスフォード大学で教え、その後51-75年ロンドン大学教授。シカゴ大学でも定期的に講じ、ピサ高等師範学校でも教えた。歴史家カルロ・ギンズブルグ、政治思想史家ジョン・ポーコックをはじめとして後の研究者に決定的インパクトを与えている。著書、論文、書評、事典項目執筆を含め著作多数。著作集Contributo全10巻がローマの出版社Edizioni di Storia e Letteraturaから刊行されているほか、主要著作としてThe Classical Foundations of Modern Historiography, University of California Press, 1990; The Development of Greek Biography: Four Lectures, Harvard University Press, 1971, revised and expanded, Harvard University Press, 1993(『伝記文学の誕生』柳沼重剛訳、東海大学出版会、1982)など。木庭顕編訳による論文集『モミッリャーノ 歴史学を歴史学する』(みすず書房、2021)。