みすず書房

中井久夫

なかい・ひさお

1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医。文化功労者(2013年度)。2022年8月逝去。著書『中井久夫著作集——精神医学の経験』全6巻別巻2(岩崎学術出版社1984-91)『分裂病と人類』(東京大学出版会1982、2013)『精神科治療の覚書』(日本評論社1982、2014)『治療文化論』(岩波書店1990)『こんなとき私はどうしてきたか』(医学書院2007)『私の日本語雑記』(岩波書店2010)『日本の医者』(日本評論社2010)ほか。みすず書房からは『記憶の肖像』(1992)『家族の深淵』(1995、第50回毎日出版文化賞受賞)『アリアドネからの糸』(1997)『最終講義——分裂病私見』(1998)『西欧精神医学背景史』(1999、2015)『清陰星雨』(2002)『徴候・記憶・外傷』(2004)『時のしずく』(2005)『関与と観察』(2005)『樹をみつめて』(2006)『日時計の影』(2008)『臨床瑣談』(2008)『臨床瑣談・続』(2009)『災害がほんとうに襲った時』(2011)『復興の道なかばで』(2011)『サリヴァン、アメリカの精神科医』(2012)『「昭和」を送る』(2013)『統合失調症の有為転変』(2013)の著書、さらに『中井久夫集』(全11巻)のほか、共編著『1995年1月・神戸』(1995)『昨日のごとく』(1996)があり、訳書として、サリヴァン『現代精神医学の概念』『精神医学の臨床研究』『精神医学的面接』『精神医学は対人関係論である』『分裂病は人間的過程である』『サリヴァンの精神科セミナー』、ハーマン『心的外傷と回復』、バリント『一次愛と精神分析技法』(共訳)、ヤング『PTSDの医療人類学』(共訳)、『エランベルジェ著作集』(全3巻)、パトナム『解離』、カーディナー『戦争ストレスと神経症』(共訳)、クッファー他編『DSM-V研究行動計画』(共訳)、さらに『現代ギリシャ詩選』『カヴァフィス全詩集』『リッツォス詩集 括弧』、リデル『カヴァフィス 詩と生涯』(共訳)、ヴァレリー『若きパルク/魅惑』『コロナ/コロニラ』などが刊行されている。