みすず書房

エヴェルト・ウィレム・リンダイヤ

Evert Willem Lindeijer

オランダのロッテルダム市に生まれる。1935年ライデン大学で博士号取得。同年、オランダ領東インド(当時)へ渡り、バンドンのキリスト教系高等学校の理科の教師となる。太平洋戦争の勃発、日本軍による同地の占領にともない、衛生兵として徴集されていたところを捕虜となり、当時6歳の長男をかしらに4人の子供と妻を残して、1943年10月初頭、1200人の連合軍捕虜とともに日本本土へ海上輸送される。釜石の日鉄工業(当時)の鉄鉱山などで強制労働に従事させられ、同地で終戦を迎える。1946年7月オランダに帰国し、高校教師、半官半民の研究機関に勤める。デルフト市にて歿。