みすず書房

ローザ・ルクセンブルク

Rosa Luxemburg

1871年3月5日、当時ロシア支配下にあったポーランドのザモシチに、同化ユダヤ人の商人の末娘として生まれる(1870年生まれの説もある)。高校時代より社会主義運動に加わり、18歳のとき、逮捕の危険を逃れてスイスへ亡命、チューリヒ大学で学びながらポーランドの運動のためにはたらき、学位取得後にドイツ市民権を取得してベルリンに移住。以後、本格的に政治活動・文筆活動をおこなう。1904年以降は幾度となく投獄されながらも、ドイツ社会民主主義陣営の政治理論家・革命家として活躍し、とくに第一次世界大戦が始まって社会民主党が戦争支持にまわってからは、党内最左派として反戦活動に力を注ぎ、そのため長い獄中生活を強いられる。ドイツ敗戦後の1918年11月に釈放された後、カール・リープクネヒトとともにスパルタクス団を再編し、機関紙Die Rote Fahne(『赤旗』)の編集長、1918年12月から1919年1月1日のドイツ共産党創設にあたってその中心メンバーとなる。それから二週間後の1919年1月15日、ベルリンでの争乱のさなか反革命軍によって虐殺された。邦訳されている著書に『ローザ・ルクセンブルグ選集』(全4巻、現代思潮社、1962-63)『資本蓄積論』(青木文庫、1952)『経済学入門』(岩波文庫、1978)『ロシア革命論』(論創社、1985)など。ゾフィー・リープクネヒト宛てをはじめ、カールおよびルイーゼ・カウツキー宛て、ヨギヘス宛て、マティールデ・ヤーコプ宛てなど数々の書簡集も刊行されている。