みすず書房

佐々木邦

ささき・くに

1883年、静岡県駿東郡(現・沼津市)生まれ。明治学院高等学部卒。1917年より慶應義塾大学予科教授、英語、英文学を講じる。教職のかたわら『いたづら小僧日記』(1909年)、「珍太郎日記」(1920年)、「のらくら倶楽部」(1924年)など、児童文学、ユーモア小説のジャンルの第一人者として活躍する。1928年には教職を辞し、以後作家生活に専念。1930-31年、講談社版『佐々木邦全集(全10巻)』。1931-33年、半自伝的大河小説「地に爪跡を残すもの」。戦後は母校の明治学院大学教授に迎えられ(1949-62年)、『心の歴史』(1949年)、「赤ちゃん」(1957年)などの名作を書く。1961年、児童文芸功労賞を受ける。1962年には、自作の『心の歴史』をみずから英訳して、ニューヨークのバンテージ社から出版。1964年、心筋梗塞のため歿。81歳。1974-75年、『佐々木邦全集(全15巻)』が講談社より刊行された。