みすず書房

ゲルトルート・シュヴィング

Gertrud Schwing

1905年スイスに生れる。少女の頃から病気と死に対する関心が心を占め、やがて看護婦として重篤な身体疾患をもつ患者の看護にあたり10年間を過ごす。患者の心身相関の問題に触れて、フロイト派のスクールで精神分析の訓練を受け、病院から大学に移り、2年間、個人分析と精神医学および他の医学を学ぶ。フェーデルンに分析の訓練を受け、ウィーン大学精神科教授べッツルに迎えられ、クリニーク全体の中で自由に働くことを許され、つぎの3年間(1935-38)ウィーンの精神分析研究所ですべてのコースとセミナールに出席しながら働く。ナチのオーストリアへの侵入のため仕事は中断され、ついで結婚、出産のため仕事から退く。