みすず書房

ジュール・シュペルヴィエル

Jules Supervielle

フランスの詩人・作家。南米ウルグアイの首都モンテビデオにフランス人を両親として生まれる。生後間もなく両親と死別し、母方の祖母にひきとられたのち、父方の伯父家族とともに十歳まで南米で、以後はパリに移り住む。象徴派以降のフランス詩人の影響のもとに自らの詩法を確立、同時代の前衛的な運動とは一線を画しつつ、『重力』『世界の寓話』『悲しき体』など数々の詩集を発表するかたわら、幻想にあふれた小説や物語を発表し、晩年にはポール・フォールを継いで「詩聖」の称号を与えられた。