みすず書房

ニコラス・ジョージェスク=レーゲン

Nicholas Georgescu-Roegen

1906年ルーマニアのコンスタンツァに生まれる。ブカレスト大学の数学科に学ぶ。政府留学生としてパリに留学、統計学を専攻。その後、ロンドンで、数理統計学の創始者カール・ピアソンの指導を受ける。1934年アメリカに渡り、ハーヴァード大学でシュンペーターに学び、統計学者は経済学者に変身。1936年ルーマニアに帰国、ブカレスト大学統計学部の教職の傍ら、中央統計研究所の役職を勤める。第二次大戦後、休戦委員会の事務局長の任につく。1948年アメリカに亡命。1949年ヴァンダービルト大学の経済学の教授となり、数理経済学のパイオニアとしての業績を挙げる。それらは『分析経済学』(1966)にまとめられた。その序論を拡張して生物経済学を構築したのが『エントロピー法則と経済過程』(1971)である。1990年ローマに設立された生物経済学会の名誉会長を勤める。1994年歿。