ジュディス・N・シュクラー

1928年ラトヴィアのリガ生まれ。ユダヤ人迫害を逃れて一家でヨーロッパを離れ、真珠湾攻撃に出る前の日本を経由してカナダへ亡命。1950年にカナダ・マギル大学で修士号、55年にハーヴァード大学で博士号を取得後、ハーヴァード大学政治学教授（John Cowles Professor of Government）。アメリカ政治学法哲学学会（ASPLP）、アメリカ政治学会（APSA）の会長を歴任。主な著作にAfter Utopia: the Decline of Political Faith, Princeton University Press, 1957 (『ユートピア以後――政治思想の没落』奈良和重訳、紀伊國屋書店、1967)、Legalism: Law, Morals, and Political Trials, Harvard University Press, 1964 (『リーガリズム――法と道徳・政治』田中成明訳、岩波書店、1981年)、Ordinary Vices, Harvard University Press, 1984（未邦訳）, The Faces of Injustice, Yale University Press, 1990（『不正義とは何か』川上洋平ほか訳、岩波書店, 2023）がある。1992年63歳で歿。