みすず書房

ウニカ・チュルン

Unica Zurn

ベルリン=グルーネワルトに生れる。勉学の後、映画会社ウーファで美術顧問として仕事をする。1949年にドイツとスイスの新聞に寄稿をし始める。1953年、ベルリンでハンス・ベルメールに出会い、共にパリに出て初めてのアナグラム詩を創作し、「自動画」を描く。54年に10点のデッサンと10篇の詩が刊行され、ベルメールがこれにあとがきを付す。2回目の個展でプルトン、アルプ、エルンスト、ミショー等と相識り評価を得る。62年頃より何回かの再発で精神病院に入院、回復後に本書が生れた。ほかに幼時の思い出を綴った『暗い春』(本書収載)も刊行されている。1970年自ら命を絶つ。