みすず書房

モーリス・デュヴェルジェ

Maurice Duverger

1917年アングレームに生れる。1940年ボルドー大学法学部卒業。1955年パリ大学(1971年以後パリ第一大学)法経学部教授に就任し、1987年退官。同大学名誉教授。ル・モンドなどの常任寄稿者を務め、左翼知識人としてジャーナリズムの世界でも活躍している。1989-94年欧州議会議員。研究領域は憲法・政治学にとどまらず、社会科学方法論や財政学にも及ぶ、特に政党制論は国際的影響力を有し、二党制あるいは政党制の二極化に立脚した執行府までの民主主義という考え方とあいまって、わが国の憲法学における議院内閣制論に大きな影響を与えた。著書は『政治体制』(白水社、1964)『政治学入門』(みすず書房、1967)『政党社会学』(潮出版社、1970)『ヨーロッパの政治構造』(合同出版、1974)『市民の共和国』(三嶺書房、1990)ほかが邦訳されている。