みすず書房

暉崚康隆

てるおか・やすたか

1908年鹿児島県生まれ。1930年早稲田大学文学部国文科卒業。『江戸文学辞典』(1940)、『文学の系譜』(1941)、『近世文学評論』(1942)など、江戸文学を中心とした研究・評論を刊行する。1942年から78年まで早稲田大学文学部教員をつとめる。その間、1943年、37歳にして召集され、中国に送られた。復員後は教育・研究のみならず、ジャーナリズムの世界も含めた幅広い活動を続け、ベストセラーになった『スラング』(1957)や『日本人の笑い』(1961)を出版する。80歳を過ぎても研究意欲十分で『日本人の愛と性』(1989)、『日の丸・君が代の成り立ち』(同)、『幽霊・めいど・いん・じゃぱん』(1991)などを刊行した。2001年4月、急逝。