みすず書房

パトリック・ドゥヴィル

Patrick Deville

1957年生まれのフランス作家。ナント大学で比較文学・哲学を学んだのち、1980年代を中東、ナイジェリア、アルジェリアで暮らす。1990年代、たびたびキューバ、ウルグアイほか中米に滞在。1996年、「ラテンアメリカの若い文学賞」を創設、雑誌『Meet』を創刊、サン=ナゼールに「外国人作家と翻訳者の家」を創立し、現在もそのディレクターを勤めている。2011年、『リール』誌は、ドゥヴィルの小説『カンプチア』を年度最優秀作品に選出。イェルサンの生涯をえがいた『ペスト&コレラ』は、フランスの文学賞すべての候補となり、書店フナックによる小説賞につづいて、フェミナ賞その他の文学賞に輝いた。これまで邦訳された作品に、『花火』(野崎歓訳、白水社、1994)、上記『ペスト&コレラ』(辻由美訳、みすず書房、2014)がある。