1967年生まれの歴史家。専門は中東欧近現代史。1997年にベルリン自由大学で博士号を取得。フランクフルト・アン・デア・オーデルのヴィアドリーナ欧州大学やフィレンツェの欧州大学院などを経て、2010年よりウィーン大学教授。著書に『国民国家の暗い側面──近代ヨーロッパにおける「民族浄化」』(2011年)、『東欧の体制転換と新自由主義――1989年以後のヨーロッパ』(2014年、邦訳みすず書房)、『アウトサイダー──近代ヨーロッパにおける避難、避難民(難民)および統合』(2017年)、『もう一つの歴史の終わり──大転換について』(2019年)ほか。ライプツィヒ書籍見本市のノンフィクション部門賞(2015年)やオーストリアのヴィトゲンシュタイン賞(2019年)など多くの受賞歴がある。2020年にはウィーンで転換史研究センター(RECET)を設立し、同センター長を務める。
フィリップ・テーア
Philipp Ther