みすず書房

山本義隆

やまもと・よしたか

1941年、大阪に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書『知性の叛乱』(前衛社、1969)『重力と力学的世界——古典としての古典力学』(現代数学社、1981、ちくま学芸文庫、全2巻、2021)『演習詳解 力学』(共著、東京図書、1984、第2版、日本評論社、2011)『新・物理入門』(駿台文庫、1987、増補改訂版、2004)『熱学思想の史的展開——熱とエントロピー』(現代数学社、1987、新版、ちくま学芸文庫、全3巻、2008-2009)『古典力学の形成——ニュートンからラグランジュへ』(日本評論社、1997)『解析力学』全2巻(共著、朝倉書店、1998)『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、韓国語訳、2005、英語訳The Pull of History: Human Understanding of Magnetism and Gravity, World Scientific, 2018)『一六世紀文化革命』全2巻(みすず書房、2007、韓国語訳、2010)『福島の原発事故をめぐって——いくつか学び考えたこと』(みすず書房、2011、韓国語訳、2011)『世界の見方の転換』全3巻(みすず書房、2014、韓国語訳、2019-2023)『幾何光学の正準理論』(数学書房、2014)『原子・原子核・原子力──わたしが講義で伝えたかったこと』(岩波書店、2015)『私の1960年代』(金曜日、2015、韓国語訳、2017)『近代日本一五〇年——科学技術総力戦体制の破綻』(岩波新書、2018、科学ジャーナリスト賞2019受賞、韓国語訳、2019、中国語訳、2019)『小数と対数の発見』(日本評論社、2018、2020年度日本数学会出版賞受賞)『リニア中央新幹線をめぐって――原発事故とコロナ・パンデミックから見直す』(みすず書房、2021)『ボーアとアインシュタインに量子を読む――量子物理学の原理をめぐって』(みすず書房、2022)『核燃料サイクルという迷宮――核ナショナリズムがもたらしたもの』(みすず書房、2024)。編訳書『ニールス・ボーア論文集(1)因果性と相補性』『ニールス・ボーア論文集(2)量子力学の誕生』(岩波文庫、1999-2000)『物理学者ランダウ——スターリン体制への叛逆』(共編訳、みすず書房、2004)。訳書 カッシーラー『アインシュタインの相対性理論』(河出書房新社、1976、改訂版、1996)『実体概念と関数概念』(みすず書房、1979)『現代物理学における決定論と非決定論』(学術書房、1994、改訳新版、みすず書房、2019)『認識問題(4)ヘーゲルの死から現代まで』(共訳、みすず書房、1996)ほか。監修 デヴレーゼ/ファンデン・ベルヘ『科学革命の先駆者 シモン・ステヴィン──不思議にして不思議にあらず』中澤聡訳(朝倉書店、2009)ほか。