みすず書房

吉屋信子

よしや・のぶこ

1896年、新潟県新潟市生まれ。1912年、栃木高等女学校卒業。1919年、玉成保母養成所卒業。1916年、雑誌「青鞜」に詩や小品を寄稿。同年7月から8年間、「少女画報」に『花物語』52篇を連載。1920年、『地の果まで』を「大阪朝日新聞」に連載。少女小説『屋根裏の二処女』も出版され、多彩な才能を開花させた。1928年渡欧、一年近くパリ滞在。1935年、『女の友情』。1937年、『良人の貞操』。1952年、『安宅家の人々』。1957年、「鬼火」によって第四回女流文学者会賞受賞。1962年、『香取夫人の生涯』。1965年、『ときの声』。1966年、『徳川の夫人たち』。1967年、菊池寛賞受賞。1968年、『続徳川の夫人たち』。1970年、紫綬褒章受賞。1971年、『女人平家」。大腸癌のため歿、享年77歳。短編随筆集『吉屋信子 父の果/未知の日月』、『私の見た人』(ともにみすず書房)がある。