みすず書房

四方田犬彦

よもた・いぬひこ

1953年、大阪府箕面に生まれる。東京大学文学部で宗教学を、同人文系大学院で比較文学を学ぶ。長らく明治学院大学教授として映画学を講じ、コロンビア大学、ボローニャ大学、清華大学(台湾)、中央大学校(ソウル)などで客員教授・客員研究員を歴任。現在は映画、文学、漫画、演劇、料理と、幅広い文化現象をめぐり著述に専念。『先生とわたし』(新潮社)『見ることの塩』(作品社)など、著書は百数十冊に及ぶ。映画論に『パゾリーニ』(作品社)『ルイス・ブニュエル 増補改訂版』(作品社)、『ゴダール、ジャン=リュック』(白水社)、『無明 内田吐夢』(河出書房新社)、『大島渚と日本』(筑摩書房)など、アジア映画論の著作に『電影風雲』『怪奇映画天国アジア』(白水社)、『ブルース・リー』(ちくま文庫)、『アジア映画の大衆的想像力』(青土社)、『アジアのなかの日本映画』(岩波書店)、『日中映画論』(倪震と共著、作品社)、『ポスト満洲 映画論』(編著、人文書院)などがある。小説作品に『戒厳』(講談社)、詩集に『わが煉獄』『離火』(港の人)、翻訳に『パゾリーニ詩集 増補新版』(みすず書房)、ダルウィーシュ『パレスチナ詩集』(ちくま文庫)、サイード『パレスチナへ帰る』(作品社)など。『月島物語』(集英社)で斎藤緑雨文学賞を、『映画史への招待』(岩波書店)でサントリー学芸賞を、『モロッコ流謫』(新潮社)で伊藤整文学賞を、『日本のマラーノ文学』『翻訳と雑神』(人文書院)で桑原武夫学芸賞を、『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を、『詩の約束』(作品社)で鮎川信夫賞を、『戒厳』で加賀乙彦顕彰特別文学賞を受けた。