みすず書房

ロマーン・ヤーコブソン

Roman Jakobson

1896-1982。モスクワに生まれる。ラザレフ東洋語学院、モスクワ大学大学院を卒業。1915年モスクワ言語学サークルを創設。1920年チェコスロヴァキアに移り、マサリク大学においてロシア語学などを講ずる。1926年プラハ言語学サークルの創設に参加し、トゥルベツコイを援けて活躍。1939年ナチスの侵入にあって、デンマークとスウェーデンに2年間滞在し、それからアメリカへ移る。1942-46年ニューヨークのÉcole Libre des Hautes Études(高等研究自由学院)で教鞭をとり、その間にレヴィ゠ストロースと相知る。ハーヴァード大学、MIT(マサチューセッツ工科大学)の教授を兼任。両大学名誉教授。業績は多方面にわたるが、その集成として全9巻11冊のSelected Writings of Roman Jakobson (The Hague: Mouton, 1962-2013)がある。邦訳は、『音声分析序説』(研究社、1965)『一般言語学』(みすず書房、1973)『音と意味についての六章』(レヴィ゠ストロース序、みすず書房、1977)など多数。