みすず書房

吉増剛造

よします・ごうぞう

1939年東京生まれ。24歳のとき詩集『出発』でデビューして以来、現代詩の最先端を疾走し続けている。
おもな詩集に、『黄金詩篇』(1970年、高見順賞)、『熱風 a thousand steps 』(1979年、歴程賞)、『オシリス、石ノ神』(1984年、現代詩花椿賞)、『螺旋歌』(1990年、詩歌文学館賞)、『花火の家の入口で』(1995年)、『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(1998年、芸術選奨文部大臣賞)、『ごろごろ』(2004年)、『表紙omote-gami』(2008年、毎日芸術賞)など。2016年に『我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ!』、『GOZOノート』(全3巻)、『心に刺青をするように』を刊行、秋にAlice Iris Red HorseがNew Directionsから刊行予定。
朗読パフォーマンスの先駆者としても知られ、日本各地およびフランス・イタリア・アメリカ・ブラジル・韓国などで詩の朗読を行なう。2006年から「gozoCin」を発表。詩のドキュメントともいえる映像群は、2011年に52作品が一挙上映され、現在も進行中。
2015年、長年にわたって広い領域で詩の可能性を追求した業績で、芸術院賞・恩賜賞を贈られる。
2011年の東日本大震災以来、「怪物君」の創作が、詩とドローイング、素描メモなど、様々な形ではじまる。
2016年6-8月、東京国立近代美術館で、50年におよぶ創作活動を紹介する「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」が開催される。