1951-2004。アメリカ、パサデナ生まれ。1973年、スタンフォード大学数学科を最優等の成績で修め、ファイ・ベータ・カッパにも選ばれる。卒業後はロサンゼルス中南部で詩作のかたわらテレビ修理業を生業とする。1992年ごろ、ヒルベルトの伝記を読んだことをきっかけに「ヒルベルトの問題」の解決の状況とその影響を調べ始め、近い時期に多発性硬化症の診断を受けたが、10年近くをかけて著書『ヒルベルトの23問題に挑んだ数学者たち』The Honors Class: Hilbert’s Problems and Their Solversを完成(A K Peters Ltd., 2002)。ジョン・フォン・ノイマンの伝記およびソリトンに関する著作に取り組んでいた2004年、53歳で逝去。没後の2008年、『ヒルベルトの23問題に挑んだ数学者たち』によりアメリカ数学協会(MAA)の第2回オイラー図書賞(Euler Book Prize)を受賞。他の著書に、Mostly on Foot: A Year in L.A.(妻Janet Nippellと共著、Floating Island Publishing, 1990)。
ベンジャミン・H・ヤンデル
Benjamin H. Yandell