宗教改革と近代社会【新装版】

判型 | B6判 |
---|---|
定価 | 1,980円 (本体:1,800円) |
ISBN | 978-4-622-00517-9 |
Cコード | C1033 |
発行日 | 1984年5月3日 |
備考 | 現在品切 |

宗教改革と近代社会【新装版】
判型 | B6判 |
---|---|
定価 | 1,980円 (本体:1,800円) |
ISBN | 978-4-622-00517-9 |
Cコード | C1033 |
発行日 | 1984年5月3日 |
備考 | 現在品切 |
「宗教改革史一般の研究については、筆者はむしろ素人なのである。それをただ経済史の観点から眺めてみたものにすぎない。いわば半素人の書いたものである。宗教改革の歴史をみると、難しい理論や考証も沢山あるだろうけれど、筆者はつねづね思うのだが、そこには素人目にも、何物をもってしても押しとどめがたい歴史の巨歩というか、激流というか、そうしたものがまざまざと感ぜられるように思う。筆まことに拙くして意を尽くし得ないこと数限りもないが、そうしたことも書いてみたかったのである。」(著者)
本書は近世ヨーロッパにおけるプロテスタンティズムの倫理と経済の交渉というテーマを中心に、宗教改革が近代社会の成立にいかなる意味をもったかを探る。マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読み解き、自らの経済史研究の豊かな成果を盛り込む著者の叙述には、まさに「歴史の巨歩」をまざまざと感じさせるものがある。旧い「賤民的資本主義」の精神に対抗して現われる近代の「資本主義の精神」、対内倫理・対外倫理の二重構造など、近代のみならず現代の諸問題への示唆にもあふれている。みごとな近代思想入門。