みすず書房

アラブの歴史

THE ARABS IN HISTORY

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 224頁
定価 3,520円 (本体:3,200円)
ISBN 978-4-622-00521-6
Cコード C1022
発行日 1985年7月 5日
備考 現在品切
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アラブの歴史

アラビア半島の遊牧民社会から、いかにして中世イスラーム帝国の栄華が生れ、滅び、そして現代にいたるか。アラブ世界の歴史的形成を、《イスラーム大百科》の編者、バーナード・ルイスがえがく。
遊牧民の力をよびさましたのは、7世紀の預言者ムハンマドである。クルアーンと剣に象徴されるイスラームの征服活動は、アラブ王国を築き、やがて砂漠の民は地中海をこえ、ヨーロッパにも及ぶコスモポリタンな文明をもつイスラーム帝国を支配する。アルハンブラ宮殿の尖塔の輝きは、彼らの輝きの絶頂でもあった。そしてアラブはヘレニズム文明のヨーロッパ文明への伝達者として、人類史に確固とした位置を占める。
しかし、オスマン・トルコの興隆、ナポレオンのエジプト遠征の時代には、かつての光も失われてしまった。とはいえ、20世紀のアラブの諸現象の起原もまた、その過去のうちにある。アラブ・イスラーム社会は、歴史のさまざまな段階に形成きれた要素により構成されているのである。
アラブとはなにか? 現代の読者のこの問いに、東洋学の遺産と新しい社会史・経済史の成果を結合して答えるユニークな書である。

目次

凡例
日本版への序文
まえがき

序章
1 イスラーム以前のアラビヤ
2 ムハンマドとイスラームの勃興
3 征服の時代
4 アラブ王国
5 イスラーム帝国
6 イスラームの叛逆
7 ヨーロッパにおけるアラブ
8 イスラームの文明
9 アラブ人の凋落
10 西洋の影響

訳者あとがき