秘儀と秘義
古代の儀礼とキリスト教の典礼
DAS CHRISTLICHE KULT MYSTERIUM

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 336頁 |
定価 | 4,950円 (本体:4,500円) |
ISBN | 978-4-622-01205-4 |
Cコード | C1014 |
発行日 | 2001年6月1日 |
備考 | 現在品切 |

DAS CHRISTLICHE KULT MYSTERIUM
判型 | A5判 |
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頁数 | 336頁 |
定価 | 4,950円 (本体:4,500円) |
ISBN | 978-4-622-01205-4 |
Cコード | C1014 |
発行日 | 2001年6月1日 |
備考 | 現在品切 |
「秘義なしに、人は真のいのちに入ることはできない」(アウグスチヌス)
最初のもっとも簡素な秘義への参加は洗礼であった。また、神が人間の舌を通じて告げた聖書の言葉、さらに、「キリストが我らの眼からもはや見えぬものとなって以来」の教会の礼拝祭儀——これらすべてが、秘義の内容をなすものであった。
秘義は「筆舌に尽しがたい」ineffabileものであるため、人間の歴史のなかでは、多種多様な現われ方を示している。ローマ人、東方教会、ガリア人、ゲルマン人らによって、壮麗にも神秘的にも軽やかにも、幻想的あるいは瞑想的にも、その典礼秘義はみな異なっていたが、その多様性そのものを条件とするほどに〈普遍的〉(カトリック)なキリスト教の存在なのであった。
著者はここに言語学的・宗教学的照明を与えるとともに、その秘義神学の立場から現代の思想状況を展望している。聖書と伝統によって支えられ、珠玉の言葉の結晶の示すヴィジョンと鋭い洞察は、本書の特質をきわ立ったものとしている。