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戦時下抵抗の研究 1<品切>

キリスト教・自由主義者の場合


満州事変・日中戦争・太平洋戦争といういわゆる15年戦争のもとで、国家権力への抵抗はあり得たであろうか。かつて、日本には一人のトーマス・マン、一人のルイ・アラゴンも出なかったことに、嘆きの声が聞かれた。抵抗は存在した。大勢順応の時流のなかにあって、信念・信仰を枉げまいとする知識人・庶民の姿勢は存在した。当然のことそれらは強権によって圧殺される運命にあった。本書はキリスト者・自由主義者を対象として、抵抗の事例の発掘と評価という課題に取組んで来た同志社大学人文科学研究所の多年の努力の成果である。本巻には、無教会主義キリスト者、燈台社、日本基督教団、人民文庫、「美・批評」「世界文化」、「土曜日」、「学生評論」、などの事例が取扱われており、和田洋一氏の抵抗の問題についての総論を巻首におく。日本における思想言論の自由を考えるさい、抵抗の客観的研究として本書のもつ意義は大きいであろう。
書評から――
家永三郎氏(週刊読書人、1968.2.26) この本の出版報告を見て、とうとう出るべきものが出た、という深い感銘を禁じえなかった。……いずれも稀覯の原文献や体験者からのききとりに基づく緻密な実証的研究で、抵抗研究の基礎資料として高い価値をもつものと思う。
隅谷三喜男氏(朝日ジャーナル、1968.3.31) 読む人の立場によって読後感は異なるであろうが、事実は雄辯であり、読む人の心にそれぞれ訴える幅と深みをもっている。

[1968年1月初版/1978年9月新装版発行]


目次


はじめに

総論
抵抗の問題――戦時下のキリスト者・自由主義者の姿勢に関連して 和田洋一

各論
無教会主義キリスト者の抵抗――藤沢武義を中心として 篠田一人
灯台社の信仰と抵抗の姿勢――明石順三と『黄金時代』 佐々木敏二
日本基督教団成立の問題――宗教統制に対する順応と抵抗 笠原芳光
『人民文庫』の姿勢――一五年戦争の流れのなかで 辻橋三郎
『美・批評』『世界文化』と『土曜日』――知識人と庶民の抵抗 平林一
京都学生文化運動の問題――『学生評論』の場合 郡定也


著訳者略歴

同志社大学人文科学研究所
どうししゃだいがくじんぶんかがくけんきゅうじょ

この本の関連書


「戦時下抵抗の研究 1」の画像:

戦時下抵抗の研究 1

「戦時下抵抗の研究 1」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/336頁
定価 5,400円(本体5,000円)
ISBN 4-622-01252-9 C1021
1978年9月26日発行
<ただいま品切です>