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カリガリからヒトラーへ

ドイツ映画1918-1933における集団心理の構造分析

FROM CALIGARI TO HITLER

A Psychological History of the German Film


ワイマール共和国が生んだ『カリガリ博士』は、映画芸術の画期的な作品である。同時にそれは、権力のもつ狂気を描き、ナチの不吉な前兆を漂わせていた点に時代のシンボリックな意味をになっている。文芸批評家ウィリイ・ハースがいうように、「そこには、あの薄気味の悪い、残酷な、野蛮なドイツがあった。」
ドイツの卓越した映画作家たち――エルンスト・ルビッチュ、フリッツ・ラング、カール・マイヤー、G.W.パプスト――の数々の作品は、まさしくその時代のドキュメントであり、映画愛好家のみならず、社会学、社会心理学、現代史を研究する人々に興味ある素材を提供するであろう。
著者は、映画は他の芸術媒体よりもより直接的な方法で、その国民の集合的な精神を反映するという考えのもとに、ドイツ映画をとおして、ヒトラーを出現させるに至ったドイツ人の秘められた内面的パターンを明らかにする。本書は前ファシズム的徴候へのきめ細かな分析による、文化史的アプローチの傑作といえよう。


目次


第1章 擬古的な時代(1895‐1918)
第2章 第一次大戦後の時代(1918‐1924)
第3章 安定した時期(1924‐1929)
第4章 ヒトラー直前期(1930‐1933)
補遺 プロパガンダとナチの戦争映画


著訳者略歴

ジークフリート・クラカウアー
Siegfried Kracauer

1889年にユダヤ系ドイツ人としてフランクフルト・アム・マインで生まれ、1966年11月26日ニューヨークにて死去す。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
丸尾定
まるお・さだむ

1927年神戸に生れる。1951年東京大学文学部卒業。元東京国立近代美術館フィルムセンター主幹。現在 文化庁工芸技術記録映画製作委員。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「カリガリからヒトラーへ」の画像:

カリガリからヒトラーへ

「カリガリからヒトラーへ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/384頁
定価 4,536円(本体4,200円)
ISBN 4-622-01562-5 C1074
1970年11月25日発行

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