「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



ウィーン精神 1<品切>

ハープスブルク帝国の思想と社会

THE AUSTRIAN MIND

An Intellectual and Social History


本書は、ウィーンを中心に、1938年オーストリアのナチス・ドイツへの併合によって終焉を迎えるハープスブルク帝国世界を描くものである。現在、想起されることの少ないヨーロッパ最後の大帝国。しかし、そこにはまれに見る豊かな文化が息づいていた。クリムト、マーラー、シェーンベルクらの芸術家をはじめ、フロイト、ブレンターノ、フッサール、ブーバー、ヴィトゲンシュタイン、ルカーチなど、20世紀思想の出発点となった思想家の大半がそこには含まれている。本書は70余名を対象に、なぜウィーン、ハープスブルク帝国から、これほどの画期的な思想が生み出されたのかを探求する。叙述は、政治、経済、法律、歴史、哲学、宗教、文学、音楽、造形芸術、医学、心理学、都市計画等々、ハープスブルク帝国において重要なすべての分野にわたっている。広大な視野でハープスブルク帝国の思想と社会の全体像を描いた稀有な書といえよう。
絵画のクリムト、シーレ、音楽のブルックナー、マーラー、いま古きウィーンの芸術家たちが人々の関心を呼んでいる。
「ここにおいて音楽の不死の七星、グルック、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ヨーハン・シュトラウスが世界を照らし、ここにヨーロッパ文化のあらゆる流れが合流した」(ツヴァイク)と讃えられる古都ウィーン。「とやかく言っていると、クリムトが新しい絵を描く。ロラーが『トリスタン』や『フィデリオ』の舞台装置を一新する。マーラーが新曲をひっさげて出てくる。ミルデンブルクが歌う。すると自分は自分に言うのだ。――とはいえ、願いにかなう人生を送るには、ここしかない」(ヘルマン・バール)。〈昨日の世界〉にあって、ウィーンはまさに芸術の都、創造性の母胎であった。
「ジョンストンは外国人であるため先入観にとらわれず、オーストリア国内の争いから生まれた憎しみ・嫉妬・対立にまどわされず、われわれオーストリア人のほとんどが気づかなかった大陸を示すことができた。そこでは20世紀において世界を照らす光となる思想が躍動していたのである」(ウィーン大学歴史学教授フリードリヒ・ヘール)。



著訳者略歴

W・M・ジョンストン
Willam M.Johnston

1936年に生れる。ラテン語中等学校を経てハーヴァード大学、コロンビア大学で歴史、法律を学ぶ。その間フランスに留学、政治学を学ぶ。ハーヴァード大学大学院で学び1965年歴史学の学位を取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
井上修一
いのうえ・しゅういち

1940年京都に生れる。1968年東京大学大学院独語独仏学修士課程修了。現在 一橋大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
岩切正介
いわきり・まさあき

1940年朝鮮に生れる。1962年東京大学法学部卒業。1966年東京大学大学院独語独文学修士課程修了。ウィーン大学留学。現在 横浜国立大学教授。Th.マン、H.ブロッホ、R.ムージル等についての論文がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
林部圭一
はやしべ・けいいち

1940年東京に生れる。1964年東京大学教養学部教養学科イギリス分科卒業。1967年東京大学大学院独語独文学修士課程修了。現在 獨協大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ウィーン精神 1」の画像:

ウィーン精神 1

「ウィーン精神 1」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/464頁
定価 6,380円(本体5,800円)
ISBN 4-622-01768-7 C3022
1986年8月22日発行
<ただいま品切です>