みすず書房

眼と精神

ELOGE DE LA PHILOSOPHIE 1953 ET L’OEIL ET L’ESPRIT 1964

判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm
頁数 384頁
定価 5,720円 (本体:5,200円)
ISBN 978-4-622-01932-9
Cコード C3010
発行日 1966年11月30日
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眼と精神

「……メルロは、ためらって言った、《ぼくは多分、自然について書くことになるだろう》。彼は、私の考えの方向を決めてくれようとして付け加えた。《ぼくはホワイトヘッドの中で、自然はぼろ布の中にあるという、驚くべき文章を読んだのだ》。……私は意味がよくわからずに、彼と別れた。その頃私は《弁証法的唯物論》を研究していたから、《自然》という言葉は、私には、われわれの物理・化学的認識の総体を想い起こさせた。……私は、彼の考える自然が、感覚的世界、われわれが物や動物に出会ったり、自分自身の身体や他人の身体に出会ったりする《思いっきり広範な》世界のことだということを忘れていたのだ。それがわかるには、彼の最後の論文『眼と精神』の出版を待たねばならなかった」。

「……彼は読者に、《作品の中で会う約束》をした。私は彼の読者となるたびに、彼を識るだろうし、それ以上に自分を識ることだろう。彼の未来の著書のうち150頁は難破から救われたし、それに『眼と精神』がある。これは解読するすべをわきまえてさえいれば、すべてを語っているのだ」。(サルトル「生きているメルロ=ポンティ」より)

目次

人間の科学と現象学
幼児の対人関係
哲学をたたえて
眼と精神

訳注
訳者あとがき
参考文献
索引