ヨーロッパ文明 1
EUROPE IN THE TWENTIETH CENTURY

判型 | A5判 |
---|---|
定価 | 3,190円 (本体:2,900円) |
ISBN | 978-4-622-02039-4 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1979年5月14日 |
備考 | 現在品切 |

EUROPE IN THE TWENTIETH CENTURY
判型 | A5判 |
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定価 | 3,190円 (本体:2,900円) |
ISBN | 978-4-622-02039-4 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1979年5月14日 |
備考 | 現在品切 |
著者リヒトハイムはナチス・ドイツに追われて亡命したユダヤ人であり、その著作『マルクス主義』『社会主義の源泉』『社会主義小史』などによって「もっともすぐれた思想史家の一人」「社会主義の知的起源に彼ほど精通している者はいない」(タイムズ・リテラリ・サプルメント)と評されている。
本書は劇的な変化に満ちた20世紀ヨーロッパの歩みを跡づけんとするものである。二つの大戦が中心に置かれてはいるが、著者の目ざすのはより広く、1900-1970年のヨーロッパ文明史なのである。彼は分析の主流に、第一次大戦前夜に存在した伝統的なブルジョア的文化の衰退と表裏一体をなす、知的・芸術的意識の巨大な変化を織りこんでいる。実証主義への批判、哲学・物理学における新しい世界像の創出、絵画・建築・音楽・文学における新しいスタイルの創造など、思想史・科学史・芸術史上の革命的ともいえる展開が政治・社会との関連の上で的確に考察される。それとともに、ロシア革命の勃発、ファシズムの擡頭など、今世紀をゆるがした事件が鋭く分析される。20世紀ヨーロッパ文明のみごとな鳥瞰といえよう。