交換のはたらき 1
物質文明・経済・資本主義 II-1
LES JEUX DE L’ECHANGE

判型 | 菊判 |
---|---|
頁数 | 432頁 |
定価 | 8,030円 (本体:7,300円) |
ISBN | 978-4-622-02053-0 |
Cコード | C3330 |
発行日 | 1986年4月1日 |
備考 | 現在品切 |

LES JEUX DE L’ECHANGE
判型 | 菊判 |
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頁数 | 432頁 |
定価 | 8,030円 (本体:7,300円) |
ISBN | 978-4-622-02053-0 |
Cコード | C3330 |
発行日 | 1986年4月1日 |
備考 | 現在品切 |
ブローデルの3層構造をなす建築物の2階、3階を探究するのが『交換のはたらき』である。『日常性の構造』で、日常レベルの物質生活をきめ細かに描いた著者は、本巻では、初歩的な物々交換から手の込んだ資本主義的活動までを含めて、交換のはたらきを全体として分析する。市(いち)、大市(おおいち)、行商、国際的な遠隔地交易など、15-18世紀を彩る交換の諸形態に照明を当て、交換が形づくる経済世界を、そして物を媒介とする人間と人間の関係の世界を鮮やかに浮び上がらせる。
その叙述には逸話や未知の事実が随所にちりばめられ、われわれの想像力を刺激する。——テムズ河の結氷の上で行われた大市の賑わい。アルメニア商人の11年にわたる商用の旅。シリアにおける3万5000頭のらくだからなる隊商。モンスーンによって時期が決まるマレー諸島の大市。マルチニック島とボルドーを股にかけた多国籍的経済活動……。
〈『物質文明・経済・資本主義』についていえば、そこでは部屋から部屋、驚異から驚異へとさまよいかねないのだが、回廊を曲ると突然に、貴重なディテイルの記述に目をひきつけられたり、一連の展望が開かれるのにびっくりさせられることになるそれでいながら、千もの部屋を訪ねたあとでも疲れを覚えることがない。〉(ジョルジュ・デュビー)