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物質文明・経済・資本主義 II-2

交換のはたらき 2<品切>

LES JEUX DE L’ECHANGE

CIVILISATION MATERIELLE ET CAPITALISME XVe-XVIIIe SIECLE, tome2


ブローデルの3層構造をなす建築物のうち、『交換のはたらき』第2分冊は、とくに3階部分に光を当てる。3階とは、人工的で複雑な仕組をそなえた高度な経済活動、ブローデルのいう〈資本主義〉のことでる。
産業革命以前の世界における〈資本主義〉の住みかは、まずもって商業であった。そのうちでも交換の盛んな場所に〈資本主義〉はもっとも自分に適した場を見出す。世界を股にかける銀行や商社の活動である。フィレンツェの商人はイギリス国王に軍資金を用立て、大陸の工房に必要なイギリスの羊毛を一手に握る。ジェノヴァ人はピアチェンツァの大市によって、国際的取引と支払いの多様なオペレーションを集中管理し、手形交換を組織する。ブローデルは彼らの興亡を論じ、また、莫大な利益をもたらす遠隔地交易の〈資本主義〉発達に果たす役割を探る。著者はマニュファクチャーや問屋制家内工業など工業部門にも目を配りながら、最後に、社会全体の内において〈資本主義〉を支え推進する力、また〈資本主義〉を押しとどめる障害物について考察する。ブローデルの叙述はまことに、雄大なパノラマそのままである。



著訳者略歴

フェルナン・ブローデル
Fernand Braudel

1902年フランスのムーズ県に生れる。1923-32年アルジェリアで官立高等中学校の教員をつとめる。1932-35年パリの官立高等中学校に勤務、このころリュシヤン・フェーヴルに出会い、師事する。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山本淳一
やまもと・じゅんいち

1933年大阪に生れる。1963年京都大学大学院文学研究科博士課程修了(フランス語フランス文学専攻)。京都大学名誉教授。現在摂南大学国際言語文化学部教授。専攻 フランス中世文学、フランス語語彙論。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「交換のはたらき 2」の画像:

交換のはたらき 2

「交換のはたらき 2」の書籍情報:

菊判 タテ218mm×ヨコ148mm/464頁
定価 8,030円(本体7,300円)
ISBN 4-622-02054-8 C3330
1988年7月1日発行
<ただいま品切です>