世界時間 1
物質文明・経済・資本主義 III-1
LE TEMPS DU MONDE

判型 | 菊判 |
---|---|
頁数 | 568頁 |
定価 | 9,350円 (本体:8,500円) |
ISBN | 978-4-622-02055-4 |
Cコード | C3330 |
発行日 | 1996年1月10日 |
備考 | 現在品切 |

LE TEMPS DU MONDE
判型 | 菊判 |
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頁数 | 568頁 |
定価 | 9,350円 (本体:8,500円) |
ISBN | 978-4-622-02055-4 |
Cコード | C3330 |
発行日 | 1996年1月10日 |
備考 | 現在品切 |
『日常性の構造』『交換のはたらき』に続く原書最終巻の第一分冊である。〈世界時間〉と〈世界=経済〉をキーワードに、経済という観測台から見た世界の全体史を試みる。世界時間、つまり世界の共通時刻にそって生活し、世界の交通とリズムとを迎えいれていた活気のある地帯が、本書の対象なのである。
第一章で経済を政治・文化・社会と関連づけながら時間・空間のなかに位置づけたうえで、著者は第二章以下でじっくり世界時間と取り組んでいる。すなわち、持続長くとった叙述を重ねながら、世界時間の流れにそって世界=経済の実態を明らかにし、その興隆・交代をたどるのである。ヴェネツィア、ジェノヴァ、アンヴェルス、アムステルダム、そしてイギリスへ、アルプスの南から北へと国際経済の舞台が大きく動く躍動的な時代をいきいきと描き出す。時に12-13世紀のシャンパーニュの大市に遡り、また20世紀にまでくだる。時空を自在に駆けながら、細部を押さえしかも全体を見失わず、ブローデルの筆はいよいよさえる。