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精神医学 4

強迫神経症

PSYCHIATRIE

Ein Lehrbuch fur Studierende und Arzte


本書は、神経症・強迫神経症・衝動狂・性的倒錯・興奮者・軽佻者・欲動者・奇矯者・虚言者と詐欺師・社会敵対者(反社会的人格)・好争者などをテーマとしている。
アメリカの最新の診断基準DSM-IIIが主としてクレペリンに基づいているのは周知のとおりで、ここにとりあげた人格障害を例にすると興奮者・軽佻者・欲動者は、現代社会問題化している家庭内暴力を含む境界型および自己愛型人格障害にあてはまろう。(国際疾病分類ICD-10の最新案ではこの二型がなく、衝動性人格障害としてまとめられている。)これらの人格障害をはじめ、内因性・心因性の精神障害に関してアメリカを中心に最近進められた生物学的研究の多くは、クレペリンのこの教科書にさりげなく述べられているさまざまな経験的事実や、そこから導き出された仮説を最新の方法で科学的に洗い直すことであったといっても過言ではない。クレペリンの即物的(ザハリヒ)で克明な描写は完璧といってよいほど、種々の臨床像の明細をとらえている。
質素な北ドイツ出身で勤勉だったクレペリンには、南ドイツやオーストラリアの都会の若者たちはすべて精神病質に見えたのではないかと思えるふしが多々ある。何といってもクレペリンはプロテスタントの支配する新興国プロイセンの有能な官僚で、ゾラの「ルーゴン―マッカール叢書」などに描かれた当時の時代風潮の枠をこえることも、難しかったのである。したがって、本書の特に後半部は今日のわれわれにとって、精神医学的というよりはむしろ、風俗的文化的歴史的な参考あるいは警告の書としてきわめて有益であるように思える。(訳者あとがきから)



著訳者略歴

エーミール・クレペリン
Emil Kraepelin

ドイツのノイシュトレリッツに生まれる。1874年、ヴュルツブルグとライプチヒ大学で医学を学び始め、その後ヴント、グッデンの教えを受ける。1883年『精神医学提要』Compendium der Psychiatrie(384頁)を出版。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
遠藤みどり
えんどう・みどり

1936年生。1961年京都大学医学部卒業。島根医科大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
稲浪正充
いななみ・まさみつ

1932年生。1955京都大学医学部卒業。京都大学保健管理センター講師、島根大学教育学部教授を経て、現在、同大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「強迫神経症」の画像:

強迫神経症

「強迫神経症」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/352頁
定価 7,560円(本体7,000円)
ISBN 4-622-02167-6 C3047
1989年9月1日発行

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