分裂病の精神療法 象徴的実現への道 INTORODUCTION A UNE PSYCHOTHERAPIE DES SCHIZOPHRENES 表紙 背表紙 裏表紙 著者 マルグリート・セシュエー 訳者 三好曉光 判型 A5判 頁数 304頁 定価 5,500円 (本体:5,000円) ISBN 978-4-622-02231-2 Cコード C1047 発行日 1974年3月1日 備考 在庫僅少 心理・精神医学精神医学 オンラインで購入 紀伊國屋書店ウェブストア Amazon.co.jp オンライン書店e-hon セブンネットショッピング 楽天ブックス Yodobashi.com 分裂病の精神療法
「分裂病の少女の手記」の著者が、病者の心と生活に光を当てる〈象徴的実現〉の方法を論じる。 著訳者略歴*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 マルグリート・セシュエーMarguerite Sechehaye スイスの臨床心理学者で精神分析家。1947年「スイス心理学・応用心理学雑誌」の別巻として『象徴的実現』に関する最初の報告を出してルネ症例を公にし、ヨーロッパにおける精神分裂病の心理療法のさきがけをなした。その後さらに『分裂病の少女の手記』(1950、みすず書房、1955)として病者の自己記述を発表し、遺稿『分裂病性自我のいくつかの側面』(L’evol.psychiat.,1965)に至るまで、終始精神分裂病の精神療法に関する仕事を続けて多くの議論を生んだ。精神分裂理論のほか、ピアジェの発達理論を広くとり入れているのは本書にも見られる通りだが、今日構造主義言語学の起点とされているソシュールの言語理論の影響が、特にその仕事の初期に現われている。1964年7月7日歿。ほかに著書『心理学的診断法』(1949)など。 三好曉光みよし・あきみつ 1930年京都に生れる。1956年京都大学医学部卒業、精神医学専攻。大阪赤十字病院勤務を経て1965年同大学大学院博士課程修了、京都大学医学博士。兵庫県立病院光風寮勤務の後、1966年大津赤十字病院に神経精神科部創設。1970年から1972年までフランス政府給費生としてパリ留学、サン・タンヌのP.ビショー教授の下でフランス臨床精神医学を学び、またコレージュ・ド・フランスでM.フーコー氏のセミネールに従った。帰国後、京都大学保健管理センター講師、京都大学医療技術短期大学部教授、京都大学教育学部教授を経て1994年定年退官、開業、現在三好医院院長。訳書 G.パンコフ『身体像の回復』(岩崎学術出版社、1970)イブ・ペリシェ『精神医学の歴史』(白水社、1974)ラプランシュ/ポンタリス『精神分析用語辞典』(共訳、みすず書房、1977)H.エー『ジャクソンと精神医学』(共訳、みすず書房、1979)A.クロウクロフト『精神医学への招待』(共訳、創文社、1980)。