ロールシャッハ・テストの体験的基礎
EXPERIMENTIAL FOUNDATIONS OF RORSCHACH’S TEST

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 384頁 |
定価 | 7,480円 (本体:6,800円) |
ISBN | 978-4-622-02232-9 |
Cコード | C3047 |
発行日 | 1975年6月24日 |
備考 | 現在品切 |

EXPERIMENTIAL FOUNDATIONS OF RORSCHACH’S TEST
判型 | A5判 |
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頁数 | 384頁 |
定価 | 7,480円 (本体:6,800円) |
ISBN | 978-4-622-02232-9 |
Cコード | C3047 |
発行日 | 1975年6月24日 |
備考 | 現在品切 |
ロールシャッハ・テストの書物といえば、従来テストの技法的なものがほとんどであった。本書はそれらとは全く趣を異にしたものである。
創作者ロールシャッハは反応の内容よりも、「いかにしてその反応が出てきたのか、決められたのか(反応決定因と呼ぶ)をはるかに重要視する。そこに体験様式の構造的把握を試みようとした彼は、その豊かな発想を充分に実らせることなく37歳の若さで他界した。
著者はロールシャッハの意図をついで、テストの理論的体験的基礎づけに25年の歳月を投入した。被験者の体験は精神分析と現象学の角度から吟味考究され、これに基づき反応の結果から体験の理解の道を開いたのである。
著者はフランクフルト社会研究所の所員として、エリヒ・フロムらと協力研究ののち、アメリカに亡命したアナリストであり、その綿密さと息の長さで「ロールシャッハの仕事の遺産のより深遠な理解に役立つ」ことを願って、本書を著述したのである。
序
I 序論
II テスト結果の性質(1)投影仮説:知覚−連合仮説
III テスト結果の性質(2)体験の様態:インクブロットの性質
IV テスト結果の性質(3)被験者の反応の体験的性質
V 体験的性質と一般心理学的概念との関連
VI 体験の様態と決定因
VII 形態反応
VIII 色彩反応
IX 運動反応
X 陰影反応についての覚え書
XI 反応内容、徴標、記号、認知されるものについて
XII ロールシャッハ・テスト状況の対人関係的意味
訳者あとがき