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心理学的医学

LA MEDECINE PSYCHOLOGIQUE


著者は20世紀前半のフランス精神病理学、臨床心理学界の巨星である。19世紀の力動精神医学に取って代る新しい体系をうちたてた最初の人であり、彼の後に来る人びとへの橋渡しの位置を占めている。「フロイト、アードラー、ユングにとっては、ジャネの仕事が発想の大きな源泉の一つになっている」(エレンベルガー)。長いあいだ埋没されていた著者の数々の著作は、いま新しい脚光を浴び、フランス本国でも復刻が始められている。
本書は、「心理学は病気の治療に役立つようになったであろうか」というテーマでなされた講義『心理学的治療』(全3巻)を、一般的な観点から、精神療法の方法とその基本理念に着目してまとめられている。多様な治療法の発展をその起源に遡りながら紹介し、心理学的現象および有効な治療法がどんな法則によっているかを追究、それらの治療法が成功するためには、どんな条件下で適用されるべきかを明らかにしている。その彪大な業績の一つが、著者自身の手によってみごとに要約された本書は、ジャネの世界への最良の入門といえよう。


目次



第1部 精神療法の萌芽
第1章 奇蹟、動物磁気
第2章 動物磁気説より派生した諸治療
1 クリスチャン・サイエンス
2 催眠暗示
3 感覚刺戟療法
4 外傷性記憶の清算・精神分析
第3章 宗教活動から派生した治療
1 隔離施設
2 再教育
3 医学的教化説得治療
4 信仰による治療、作業による治療
5 精神的指導
第4章 精神―生理学的治療
1 神経症の内臓理論、その間接的心理治療
2 休息による治療

第2部 精神療法の原理
第1章 倫理的動向
1 観察の不足
2 世俗的精神療法の実際的効力
3 不正確な解釈
4 精神力
第2章 自動症の利用
1 暗示の機制
2 心理状態の変化
3 心的傾向の自動症的機能
4 自動症の力
第3章 経済論的心理学
1 疲憊の問題
2 精神の消耗
3 行動恐怖による節約と完全な休息
4 隔離による節約
5 清算による節約
6 指導による節約、その他の方法による節約
第4章 心理学的獲得物
1 新しい心的傾向の獲物
2 心理的力の増大
3 昂揚の三原則
4 昂揚による精神療法

第3部 精神療法の課題
第1章 適用の問題
1 精神療法のための診断
2 諸機能逸脱の治療
3 心理的疲憊の治療
4 心的緊張低下の治療
第2章 精神療法
1 精神療法の萌芽
2 精神療法の進歩
訳者あとがき
索引


著訳者略歴

ピエール・ジャネ
Pierre Janet

1859年パリに生まれる。フロイトとならぶ代表的心理学者。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
松本雅彦
まつもと・まさひこ

1937年に生まれる。精神科医。1964年京都大学医学部卒業。阪本病院、京都大学精神科勤務を経て、京都大学医療技術短期大学部教授、京都府立洛南病院院長、京都光華女子大学教授を歴任。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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心理学的医学

「心理学的医学」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/288頁
定価 3,960円(本体3,600円)
ISBN 4-622-02320-2 C1011
1981年3月20日発行

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