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化学熱力学 1

THERMODYNAMIQUE CHIMIQUE


本書は、ルイス=ラングルおよびグ・シンハイムの著書と並んで熱力学の名著の一つとして高い評価を受けており、わが国でもすぐれた教科書として多数の読者に親しまれてきた。熱力学への新しい道は本書によって一切り開かれたと言っても過言ではなく、プリゴジーヌとその率いるブリュッセル学派の果たした役割は大きい。
古い熱力学が現実には起こらない可逆変化に対してのみ定量的な理論を展開しえたのに対して、本書は、現実の不可逆変化そのものを対象にしている。ブリュッセル学派の打ち建てたこの理論体系によって、熱力学的な概念の理解はきわめて容易になり、またその統一的基礎も明らかにされた。いまや、この体系は化学反応、輸送現象などの熱力学的取扱いの基本的方法としての確たる地歩を確立している。
この第一分冊では、熱力学の基本定理の導入に続いて、エントロピー生成、相変化、熱力学的安定性、臨界現象などについて明快な解説がほどこされている。
系統的に構成された本書は、新しい内容と深い示唆とに富んでおり、研究者にとって有益であるとともに、これから熱力学を学ぼうとする読者にも好適な入門書の役割を果たすであろう。


目次


序論
記号
文献

1 熱力学的変数
2 エネルギー保存の原理
3 エントロピー生成の原理
4 親和力
5 平均親和力
6 化学ポテンシャル
7 理想系と規準系
8 標準親和力
9 Nernstの熱定理
10 完全気体
11 実在気体
12 凝縮相
13 Gibbsの相律とDuhemの定理
14 相変化
15 熱力学的安定性
16 安定性と臨界現象
17 緩和の理論

追補
訳者あとがき
索引


著訳者略歴

イリヤ・プリゴジン
Ilya Prigogine
レイモンド・デフェイ
Raymond Defay
妹尾学
せのお・まなぶ

1930年東京に生れる。1953年東京大学理学部化学科卒業。現在東京大学名誉教授、日本大学理工学部教授。理学博士。著書『不可逆過程の熱力学序論』『膜の化学』など。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「化学熱力学 1」の画像:

化学熱力学 1

「化学熱力学 1」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/320頁
定価 4,860円(本体4,500円)
ISBN 4-622-02407-1 C3043
1966年5月30日発行

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