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一般システム理論

その基礎・発展・応用

GENERAL SYSTEM THEORY


フォン・ベルタランフィによる〈一般システム理論〉の提唱(1945年)は、ウィーナーの〈サイバネティクス〉(1948年)、シャノンの〈情報理論〉(1947年)などの一連のシステム論的アプローチに先立つ先駆的業績である。

「これまで科学の統一といえば、あらゆる科学を物理学に還元すること、あらゆる現象を物理学的なものに最終的に分解することと見られてきた。私たちの見地からは、もっと現実味を帯びた科学の統一への視点を得ることができる。世界の統一的な理解の基礎は、あらゆるレベルの実在を物理学のレベルに還元するという、おそらくむだであり、明らかに行きすぎた望みにではなく、むしろ異なった分野における同形性に求められるだろう。」

一般システム理論は、無生物・生物・精神過程・社会過程のいずれをも貫く一般原理の同形性の根拠を究明し、それを定式化する新しい科学の分野である。
本書は、提唱者自身によるシステム理論確立までの諸論稿を一書にまとめたもので、前半では、近代科学の中での一般システム理論の起源とその発展過程、その数学的基礎について、後半では、生物学、心理学・精神医学、社会科学への応用と、その哲学的帰結について論及されている。


目次


序文
英国版への序文

第1章 序論
システムはいたるところに/システム理論の歴史/システム理論の方向

第2章 一般システム理論の意味
一般システム理論の探究/一般システム理論の目標/閉鎖システムと開放システム――伝統的物理学の限界/情報とエントロピー/因果性と合目的性/オーガニゼーションとは何か/一般システム理論と科学の統一性/教育における一般システム理論――一般科学者の養成/科学と社会/最後の教訓――個人としての人間

第3章 いくつかのシステム概念の初等数学的考察
システム概念/生長/競争/全体性、総和、機械化、集中化/目的性(終局性)/目的性のいろいろな型/科学における同形性/科学の統一性/数学的システム理論の発展についてのノート(1970年)

第4章 一般システム理論の進歩
システム科学のアプローチと目標/一般システム研究の諸方法/一般システム理論の進歩

第5章 物理学的システムとして考えた生物体
開放システムとしての生物体/開放化学システムの一般性質/等結果性/生物学的応用

第6章 開放システムのモデル
生命機械とその限界/開放システムのいくつかの特徴/生物学における開放システム/開放システムとサイバネティクス/未解決の問題/結論

第7章 生物学におけるシステム理論のいくつかの側面
開放システムと定常状態/フィードバックとホメオスタシス/アロメトリーと表面積法則/動物の生長理論/結論

第8章 人間の科学とシステム概念
有機体論革命/現代思想における人間像/システム理論的な方向転換/社会科学とシステム/システム理論的な歴史概念/システム理論から見た将来

第9章 心理学と精神医学における一般システム理論
現代心理学の窮境/精神病理学におけるシステム概念/結論

第10章 カテゴリーの相対性
ウォーフの仮説/カテゴリーの生物学的相対性/カテゴリーの文化的相対性/遠近法主義的な見方/注

付録 科学の意味と統一性
謝辞
参考文献
読書案内
訳者あとがき
索引


著訳者略歴

ルトヴィヒ・フォン・ベルタランフィ
Ludwig von Bertalanffy

オーストリア出身の理論生物学者。1901年ウィーン近郊に生れる。ウィーン大学を卒業後、同大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
長野敬
ながの・けい

1929年東京に生れる。東京大学理学部卒業。医学博土。自治医科大学名誉教授。現在 河合文化教育研究所主任研究員。著書『生命の起原論争』(1994、講談社)『進化論のらせん階段』(1994、青土社)ほか。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
太田邦昌
おおた・くによし

1944年秋田に生れる。1967年東京大学農学部卒業。農学博土。2003年歿。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「一般システム理論」の画像:

一般システム理論

「一般システム理論」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/312頁
定価 5,184円(本体4,800円)
ISBN 4-622-02522-1 C3042
1973年7月10日発行

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