みすず書房

秘密のシンメトリー

フロイト、シュピールライン、ユング

DIARIO DI UNA SEGRTA SIMMETRIA

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 472頁
定価 4,180円 (本体:3,800円)
ISBN 978-4-622-03045-4
Cコード C3011
発行日 1991年6月24日
備考 現在品切
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秘密のシンメトリー

ユング心理学の影に一人の女性がいた。ジュネーヴで発見された新資料を収録し、欧米の読書界を論争の渦に巻き込んだ問題作が刊行される。
ユダヤ系ロシア人のザビーナ・シュピールラインは強度のヒステリーを患い、1904年、18-9歳のときスイスのブルクヘルツリ精神病院に入院する。シュピールラインは、その後、精神分析家の草分けの一人となり、ピアジェも彼女の分析を受けている。彼女はユングによる精神分析治療のごく初期の患者となった。彼らは治療者—患者として関わっていくうちに、恋仲になる。このときユングにはすでに妻があった。
新発見の文書は、このように驚くべき事実を伝える。本書はその主要部分——シュピールラインの日記、彼女のユング・フロイト宛の手紙、フロイトの彼女宛の手紙を初めて公開し、それにカロテヌートによる本文書を中心とする研究などを付す。ユングとフロイトとの間でシュピールラインが重要な位置を占めたこと、ユングの生涯と思想の発展に彼女が無類の影響を与えたことなど、未知の事実が次々と明らかになる。本書はユング心理学の揺籃期の混沌と可能性に眼を開かせるであろう。