みすず書房

カイエ 4

CAHIERS

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 648頁
定価 6,600円 (本体:6,000円)
ISBN 978-4-622-03055-3
Cコード C1010
発行日 1992年1月29日
備考 現在品切
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カイエ 4

「神はみずからの神性を脱ぎ捨てて虚しくなり、われわれを偽りの神性で満たした。偽りの神性を脱ぎ捨てて虚しくなろう。この行為こそがわれわれを創造した行為の究極目的なのだ。いまこの瞬間も、神は創造の意志によってわたしを存在のなかに保ちつづけている。わたしが存在を放棄することができるようにである」
「わたしが死ぬまえには、〈わたしの神よ、なぜ、わたしを見棄てられたのですか〉と言った十字架上のキリストの状態と完全に似た状態になっていたい。この特権を得るためなら、天国と呼ばれているものをことごとくよろこんで放棄しよう、なぜならキリストの願望はあまねく神に向けられていた。だからかれは完全に神を所有していたのだ。かれはほとんど地獄的と言えるほどの苦しみを耐え忍んだ。だがそのような細部はどうでもよいではないか。」
「謙遜とは他者と比較して自己の人格を低く評価することではない。自己のうちなる非人格的なものと比較して自己の人格を根元的に低く評価することである。」