「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



絶滅された世代<品切>

あるソヴィエト・スパイの生と死

LES NOTRES [OUR OWN PEOPLE]

VIE ET MORT D’UN AGENT SOVIETIQUE


第一次世界大戦を目前に控えた時期に、オーストリア領ガリチアとロシア帝国が接する国境の小さな町で、6人の少年達が成長した。少年達は早くから秘密の友情の絆を結んだ。この絆は皆の生涯を通じて変らず保たれただけではなく、それぞれの運命に深い影響を及ぼした。十月革命直後の平穏な歳月に、この若者達は、別々でありながら、やがて一所に集まっていくいくつかの道を通って、ソヴィエト軍事諜報部と保安機関に先駆者として所属し、ソヴィエト国家に奉仕することとなった。そして一人残らずが、ソヴィエト保安機関の手にかかって処刑されるか、あるいは自殺するかして非業の死を遂げるのである。

この本は、この人々の叙事詩であり、とりわけその一人イグナス・ポレツキーの叙事詩なのである。それは彼の未亡人によって30年間に及ぶ隠棲と内省を経たうえで綴られた。この物語は、読者の心を捉えて容易に離さないだろう。著者は長い間、この小さな仲間達のただ一人の生存者だった。レーニンとロシア・ボルシェヴィキ党に指導された世界革命の将来を深く信じた1917年のヨーロッパ青年世代を、この仲間達は、恐るべき徹底さで象徴している。彼らの確信は熱烈だったが、多くの者にとっては、それは耐え難いほどの苦痛を伴いながら、年月が経つにつれて緩慢に腐食され、ついには失わるべく運命づけられていた。

この本は、彼らの破れた夢にささげた飾り気のない正確な証言であり、抑制された感情で透過されている。それは同じように罠に掛けられた人々すべての運命についての、歴史の立場にたった深く人間的な黙想であり、その破滅の過程についての冷静な分析なのである。

……ロシアのボルシェヴィキ党内だけではなく、コミンテルンに結集した全共産党の指導部と下部党員の間で、さらにはソヴィエト連邦に奉仕する国際機関の内部で、革命家の第一世代を抹殺することによって、スターリンは勝利していった。(ディーキン「序文」より)

トロツキーの未発表の文章「ある悲劇的教訓」を巻頭に付す。



著訳者略歴

エリザベス・K・ポレツキー
Elisabeth K. Poretski

別名エルザ・ライス、エルザ・ベルノー。ポーランドの自由主義的家庭に生まれる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
根岸隆夫
ねぎし・たかお

1932年東京に生まれる。パリの国立政治学院に学んだ後、デュッセルドルフに在住。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「絶滅された世代」の画像:

絶滅された世代

「絶滅された世代」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/232頁
定価 2,700円(本体2,500円)
ISBN 4-622-03482-4 C1020
1989年1月31日発行
<ただいま品切です>