文明の文法 2
世界史講義
GRAMMAIRE DES CIVILISATIONS

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 288頁 |
定価 | 5,170円 (本体:4,700円) |
ISBN | 978-4-622-03495-7 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1996年11月25日 |
備考 | 現在品切 |

GRAMMAIRE DES CIVILISATIONS
判型 | A5判 |
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頁数 | 288頁 |
定価 | 5,170円 (本体:4,700円) |
ISBN | 978-4-622-03495-7 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1996年11月25日 |
備考 | 現在品切 |
「われわれはこの研究を非ヨーロッパ文明からはじめた。すなわち、イスラム、ブラック・アフリカ、中国、インド、日本、朝鮮、インドシナ、インドネシアの諸文明である。ヨーロッパは世界の中心ではない、もはやそうではないのだということをよりよく納得するには、ヨーロッパにたいしてある程度距離をおいた方が、異郷に身をおいてみた方が、よいからだ。ヨーロッパと非ヨーロッパ。世界を根本的に説明しようとする企てはいかなるものであれ、やはりこのきわめて大きな対立にいまだなお拠っているのである。」
本書は、リセの黄終学年で学ぶ学生を対象として、アナール派の泰斗フエルナン・ブローチルによって善かれ没後刊行された世界歴史の教科書の後半である。全2巻。『地中海世界』と『物質文明・経済・資本主義』の中間期に執筆された本書は、世界歴史の実際に即しながら、ダイナミックに、またしなやかに歴史を見つめる眼差しと、諸文明をとりまく自然環境、またその文明を作り上げた人類の世界観を通徹して認識する方法論を呈示する。
教科書という枠をこえた本書は、ブローデルによるブローデル入門ともいえる。