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中世の身ぶり<品切>

LA RAISON DES GESTES DANS L’OCCIDENT MEDIEVAL


『ロランの歌』の中でカール大帝は髭をひねって泣いている。『バイユーの綴織』に描かれたハロルドは、ノルマンディ公ウィリアムの前で聖遺物箱の上に手を置いて宣誓をする。あるいは司祭が聖体のパンを持ち上げるとき、信徒はひざまずき、手を組んで見つめている。こうした身振りは今日の私たちにとって、あるいは分かりにくく、あるいは親しく感じられる。身振りそのものは廃れても、言い回しに残る場合もある(「脱帽する」「手を差しのべる」など)。身振りとは身体の社会的使用であり、ある文明に固有の、長い時間につれて変化するものである。
本書は古代末期から中世にいたる西欧のほぼ千年間を視野に収めながら、身振りの歴史を叙述する画期的な著作である。人類学の業績と広範な資料研究に基づく著者のアプローチは、中世における身振り解釈と、図像表現の双方を組み合わせながら、身振りと動き(さらには身体)に対して西欧中世がいかなる態度をとったかを明らかにしてゆく。中世が産み出した身振り解釈という大きな問題を扱いながらも、修道士の身振り、祈りの身振り、ミサの身振りなどを細かく検討することも怠らず、見事な全体図を提出している。
シャルチエ、バーロー、バストゥローに並ぶ、アナール学派第四世代の旗手によるこの研究は多くの領域に刺激を与えよう。



著訳者略歴

ジャン=クロード・シュミット
Jean-Claude Schmitt

フランスの歴史家。「アナール学派」第4世代に属する中世史家。1946年コルマール生まれ。古文書学校を卒業後、リセ・シャルルマーニュ、高等実習研究院第六部門講師を経て、現在、社会科学高等研究院教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
松村剛
まつむら・たけし

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科を卒業後、同大学院博士課程中退。専攻、中世フランス文献学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「中世の身ぶり」の画像:

中世の身ぶり

「中世の身ぶり」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/396頁
定価 7,150円(本体6,500円)
ISBN 4-622-03496-4 C1022
1996年3月13日発行
<ただいま品切です>