ルネサンスのイタリア
L’ITALIE DE LA RENAISSANCE

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 552頁 |
定価 | 9,020円 (本体:8,200円) |
ISBN | 978-4-622-03501-5 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1998年2月25日 |
備考 | 現在品切 |

L’ITALIE DE LA RENAISSANCE
判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 552頁 |
定価 | 9,020円 (本体:8,200円) |
ISBN | 978-4-622-03501-5 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1998年2月25日 |
備考 | 現在品切 |
夜空に大輪の花を開き、色とりどりの光の雨となって降り注ぎ、突然に消えた花火に喩えられるべき、イタリアのルネサンス。それを胚胎したのはいったいどのような社会だったのだろうか。
いまだ統一されないイタリアに、まず郡市国家か繁栄する。覇権を競うイタリア人はそれぞれに外国人を呼び、また歴代の教皇、神聖ローマ帝国皇帝、フランス国土など諸外国の勢力は、絶えずイタリア介入の機をうかがう。やがて、強烈な個性をもつ専制君主と傭兵隊長の時代が到来する。一方、海洋貿易か栄え、マルコ・ポーロら大胆な冒険家か旅し、職能組合か都市の政治に参画する。アッシージのフランチェスコ、サヴォナローラをはじめとする宗教家があらわれ、多数の修道会が設立され、諸階層の人々が信仰をもとめてそれらのもとへ走る。はなやかな宮廷生活、中産階経の奢侈。そして学問の興隆と、文学、絵画、建築、彫刻等における綺羅星のごとき芸術家の輩出——ダンテとベトラルカをちりばめつつ、あらゆる人物と事件とを描き込んで、碩学の中世史家ラパンドは13-15世紀イタリア社会の像をありありと再現している。