学校は工場ではない
ANGST MACHT KRUMM

判型 | 四六判 |
---|---|
定価 | 2,970円 (本体:2,700円) |
ISBN | 978-4-622-03643-2 |
Cコード | C0037 |
発行日 | 1991年4月23日 |
備考 | 現在品切 |

学校は工場ではない
ANGST MACHT KRUMM
判型 | 四六判 |
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定価 | 2,970円 (本体:2,700円) |
ISBN | 978-4-622-03643-2 |
Cコード | C0037 |
発行日 | 1991年4月23日 |
備考 | 現在品切 |
本書に先立つ『むずかしい時期の子供たち』において、イェッゲは補助学校での体験をもとに、学習障害児の問題にとりくみ説得力のある提案を行なっていた。
その後、イェッゲが住むスイスのチューリヒ州では、教育実験として四校の「小グループ制学校」が開設され、そのうちの一校を彼が受け持つことになった。
教え子たちはそれぞれに心の病を抱えている。家庭内の虐待、麻薬、性的暴力によって、他人を信じることも集団に加わることも困難になっている。その子たちが生きて行くためには、教師が信頼されること、その関係の上に立って後押しをしてやることだけが残された道なのだ。草花に水をやり、風雨から守り、育てるように。
この本には教え子たちの手記や手紙が引用されている。そこで訴えられることに真摯な対応をしながら、イェッゲは自らも現代社会の「産業的原則」から解き放たれるのを感じてゆく。ラディカルな画一教育批判であり、自由への希望表明である。