北方の博士 J.G.ハーマン
近代合理主義批判の先駆
THE MAGUS OF THE NORTH

判型 | 四六判 |
---|---|
定価 | 3,630円 (本体:3,300円) |
ISBN | 978-4-622-03655-5 |
Cコード | C1030 |
発行日 | 1996年7月29日 |
備考 | 現在品切 |

THE MAGUS OF THE NORTH
判型 | 四六判 |
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定価 | 3,630円 (本体:3,300円) |
ISBN | 978-4-622-03655-5 |
Cコード | C1030 |
発行日 | 1996年7月29日 |
備考 | 現在品切 |
18世紀を生きたドイツの思想家J.C.ハーマン。当時の啓蒙思想、あらゆる合理主義に頑なに抵抗した彼を、ヘルダーは師と仰ぎ、キルケゴールは尊敬してやまなかった。〈近代〉のアンチテーゼとして君臨しながら、日本ではほとんど知られていない巨人の生涯と思想を、ここに明かす。しかもバーリンの手によって。
『自由論』をはじめ、合理主義と非合理主義の相克のなかでヨーロッパ近代を解読してきた著者は、若き日からハーマン研究に打ち込み、自らの思想の源泉としてきた。ハーマンの言語論や人間の認識のあり方や科学批判を分析し、その影響力を同時代から20世紀まで辿った本書は、現代を生きる希有の思想史家の核心をしるすとともに、ゲーテ、カントと同時代を生きながら歴に葬り去られてきた〈北方の博士〉の可能性と限界をしめすであろう。