人権について【新装版】

1921-2002。 ハーヴァード大学名誉教授。著書に、『正義論　改訂版』（川本隆史他訳、紀伊國屋書店、2010）、『公正としての正義 再説』（田中成明訳、岩波書店、2004）、『政治的リベラリズム　増補版』（神島裕子・福間聡訳、筑摩書房、2022）、『万民の法』（中山竜一訳、岩波書店、2006）など。社会契約説の再構成に基づいて倫理学・政治哲学の再興に貢献した現代思想界の巨人の一人。

1924-1998。パリ第8大学名誉教授、カリフォルニア大学アーヴァイン校名誉教授。著書に、『リビドー経済』（杉山吉弘他訳、1997）、『文の抗争』（森田亜紀他訳、1989）、『知識人の終焉』（原田佳彦他訳、1988、以上、法政大学出版局）、『インファンス読解』（小林康夫他訳、未來社、1995）、『ポストモダンの条件』（小林康夫訳、水声社、1986）、『どのように判断するか』（宇田川博訳、国文社、1990）、『ハイデガーと「ユダヤ人」』（本間邦雄訳、藤原書店、1992）など。「大きな物語」の無効性を宣言し、ポストモダン思潮を代表。

1929-2019。ニュー・スクール・フォー・ソーシャルリサーチ名誉教授。師のルカーチとともにハンガリー科学アカデミーを追われ、豪州を経て米国に渡る。著書に、『個人と共同体』（1976）、『マルクス主義的価値論のための仮説』（1980）、『マルクスの欲求理論』（1982、いずれも良知力・小箕俊介訳）、『ラディカル・ユートピア』（小箕俊介訳、1992、以上、法政大学出版局）、Beyond Justice（1987）、A Philosophy of Morals（1990）、An Ethics of Personality（1996）など。

1931-2007。プリンストン大学、バージニア大学の教授を経て、スタンフォード大学教授。著書に、『哲学と自然の鏡』（野家啓一監訳、産業図書、1993）、『哲学の脱構築』（室井尚他訳、御茶の水書房、1985）、『連帯と自由の哲学』（冨田恭彦訳、1999）、『偶然性・アイロニー・連帯』（齋藤純一他訳、2000、以上、岩波書店）、Achieving Our Country（1998）など。アメリカ・プラグマティズムの継承者を自認し、哲学の「基礎づけ主義」を批判した尖鋭な議論で知られる。

1940-。ノルウェーの出身。シカゴ大学教授を経て、コロンビア大学社会科学教授、コレージュ・ド・フランス終身教授。著書に、『社会科学の道具箱』（海野道郎訳、ハーベスト社、1997）、Ulysees and the Sirens（1979）、『酸っぱい葡萄』（玉手慎太郎訳、勁草書房、2018）、Solomonic Judgement（1989）、Political Psychology（1993）、Deliberative Democracy（ed., 1998）など。分析的マルクス主義・合理的選択理論の旗手として活躍している。

1941-。オックスフォード大学講師、欧州大学院教授、シエナ大学教授を経て、ニューヨーク大学社会学部名誉教授。著書に、『個人主義』（間宏監訳、御茶の水書房、1981）、『権力と権威』（伊藤公雄訳、アカデミア出版会、1989）、『現代権力論批判』（中島吉弘訳、未來社、1995）、『カリタ教授の奇妙なユートピア探検』（近藤隆文訳、日本放送出版協会、1996）など。デュルケーム論に代表される社会思想研究で知られ、マルクス主義理論の批判的分析をすすめる。

1946-。ミシガン大学ロースクール教授を経て、コロンビア大学客員教授。著書に、『フェミニズムと表現の自由』（奥田暁子他訳、1993）、『ポルノグラフィ』（柿木和代訳、1995、以上明石書店）、Toward a Feminist Theory of the State（1989）、『ポルノグラフィと性差別』（A・ドゥウォーキンと共著、中里見博・森田成也訳、青木書店、2002）など。ラディカルなフェミニスト法学者・実践家。

1958-。オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジの法学フェロー兼チューター、バーミンガム大学法学部教授を経て、サセックス大学の刑法・刑事司法教授、計画及びリソース担当副学長代理。著書　Action and Value in Criminal Law（Oxford U.P., 1994、共編）ほか。

1954-2007。オックスフォード大学エドマンド・ホールの哲学フェロー兼チューター、ウォーリック大学を経て、ブリストル大学の哲学教授。著書　Natural Reasons（Oxford U.P., 1989）、Consciousness in Action（Harvard U.P., 1998）ほか。

1954年束京都生まれ。中央大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。桜美林大学リベラルアーツ学群教授。社会思想史・社会哲学・社会倫理学・人権学専攻。著書　『革命思想の系譜学』（共著、中央大学出版部、1996）、『体制擁護と変革の思想』（共著、中央大学出版部、2001）、『東日本大震災と知の役割』（共著、勁草書房、2012）、『梯明秀の物質哲学』（未來社、2017）、『現代社会の深層構造と人権』（論創社、2024）。訳書　S.ルークス『現代権力論批判』（未來社、1995）ほか。