母権論 3
古代世界の女性支配に関する研究
DAS MUTTERRECHT

判型 | A5判 |
---|---|
定価 | 7,480円 (本体:6,800円) |
ISBN | 978-4-622-03796-5 |
Cコード | C3036 |
発行日 | 1995年2月24日 |
備考 | 現在品切 |

DAS MUTTERRECHT
判型 | A5判 |
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定価 | 7,480円 (本体:6,800円) |
ISBN | 978-4-622-03796-5 |
Cコード | C3036 |
発行日 | 1995年2月24日 |
備考 | 現在品切 |
〈ヨハン・ヤーコプ・バッハオーフェン。その名は今日では遍く知られている。その著『母権論』は、すでに「現代の古典」でありながら、もっともアクチュアルな「問題の書」でもあり続けている。
ニーチェやブルクハルトの名とともに語られ、エンゲルスにより取りあげられ、ブロッホ、モルガン、ベンヤミン、フロム、ライヒ、あるいはボイムラー、トーマス・マン、ユング、ヘッセに深く影響を与えた存在として、バッハオーフェンとその著作が20世紀の精神史の要素となっていること自体については、その立場の如何にかかわらず、否定する者はいないであろう。…その死の後、30余年の歳月を経て、「バッハオーフェン」ルネッサンスが到来し、神話世界が歴史の遠方から立ち現れ、現代思想を震撼させるに至ったのである。はたして神話伝承は歴史叙述として読み換えうるのであろうか。はたして「太母」は「母なる大地」として現代世界に甦るのであろうか、と。〉(監訳者)
ローマ法史家バッハオーフェンは、厖大なギリシア・ローマの文献のなかに母権制を読み取り、古代世界の女性支配に関する雄大な研究を著した。第3巻はロクロイ・エピゼピュリオイ人、レスポス、マンティネイア、ピュータゴラースの学説とその後の体系をめぐって展開する。わが国第一線の西洋古典学者と西洋法制史学者の共同にもとづく決定版・全3巻完結。