ふたつのナショナリズム
ユダヤ系フランス人の「近代」

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 448頁 |
定価 | 7,150円 (本体:6,500円) |
ISBN | 978-4-622-03843-6 |
Cコード | C3010 |
発行日 | 2000年12月8日 |
備考 | 現在品切 |

ふたつのナショナリズム
判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 448頁 |
定価 | 7,150円 (本体:6,500円) |
ISBN | 978-4-622-03843-6 |
Cコード | C3010 |
発行日 | 2000年12月8日 |
備考 | 現在品切 |
現在、イスラエル、アメリカ合衆国、ロシアに次ぎ、60万に及ぶ人口を擁するフランスのユダヤ人。彼らは、フランス固有の多文化性と錯綜を極める近現代史の中で、苦渋に満ちた軌跡を刻んできた。
本書では、フランス革命からドレフュス事件、そして1905年の政教分離に至るまでの1世紀ほどの間に生じた、ユダヤ民族の価値観の自覚的な変容を緻密に追い、鋭利な考察を加えていく。
現在次々に明らかにされつつある最新の研究成果を踏まえ、著者はナショナリズム、国民教育、宗教、反ユダヤ主義等々の問題群に、新鮮な光を当てていく。そこから浮かび上がるのは、国民国家における異民族のアイデンティティの在りか、国家とエスニシティーの狭間で不可避に生じる困難な課題である。
新進気鋭の注目の書き手が10年にわたる思索を経て完成した、力感溢れる長篇論考の誕生だ。