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ホモ・ヒエラルキクス

カースト体系とその意味

HOMO HIERARDHICUS

The Caste System and Its Implications


西欧的な偏見から、私たちはインドのカーストを歪めて理解していないか。それははたして「人や物の自由な交通を阻害し、インド経済の低迷の元凶になった「閉鎖的で(前近代的な)身分集団」なのか。この疑問から出発し、著者は次のような問いを立てる――当事者たちは、カーストをどのように理解しているのか。カースト体系の意味を問う膨大な作業はこうして始まった。デュモンはいわば、カーストの宇宙に参入することを通じて、西欧近代の人びとにとって「思考しえないもの」とされるヒエラルキーの意味、さらに西欧近代のイデオロギー(平等主義的個人)との密接な関係、というテーマを梱みだしたのだ。そこで出会ったのは、浄・不浄という宗教観念だった。本書は、社会人類学の方法によるインド研究の基本文献であり、金字塔である。さらに、異文化について語るとはどういうことか、近代イデオロギーとは何かという思想的な問いに挑み、二大文明社会の比較を射程に据えた〈モダンクラシック〉


目次


まえがき
序論
第1章 概念の歴史
第2章 体系から構造へ――淨と不浄
第3章 ヒエラルキー――「ヴァルナ」の理論
第4章 分業
第5章 婚姻規則――分離とヒエラルキー
第6章 接触と食物に関する規則
第7章 権力と領土
第8章 カーストの統治――司法と権威
第9章 付随現象と意味
第10章 比較――ヒンドゥー教徒以外、インド以外にカーストは存在するか
第11章 比較(続)――現在の動向
補論A カースト、人種差別主義、「社会成層」――社会人類学者の考察
補論B インドの宗教における現世放棄
補論C 古代インドにおける王権の概念
補論D ナショナリズムと「コミュナリズム」
あとがき――ヒエラルキーの理論へ向けて
完全英語版へのまえがき
原註
訳者あとがき
地図
参考文献
事項索引
人名索引


著訳者略歴

ルイ・デュモン
Louis Dumont

1911年生まれ。文学博士。フランス国立美術館連合(民衆芸能と伝統技術)助手、オクスフォード大学講師を経て、1955年より社会科学高等研究院(インド社会学、次いで比較社会学講座)研究指導教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
田中雅一
たなか・まさかず

1955年和歌山市に生まれる。ロンドン大学経済政治学院(LSE)博士課程学位取得。国立民族学博物館助手を経て、現在、京都大学人文科学研究所教授。大学院人間・環境学研究科(文化人類学)担当。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
渡辺公三
わたなべ・こうぞう

1949年、東京に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専攻は文化人類学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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ホモ・ヒエラルキクス

「ホモ・ヒエラルキクス」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/656頁
定価 13,200円(本体12,000円)
ISBN 4-622-03847-1 C3039
2001年6月25日発行

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