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精神病の現象学

PHENOMENOLOGIE DES PSYCHOSES


〈本書が目指しているのは、哲学から出発した精神医学的現象ではなく、精神科医によって実践されてきた、あるいは実践されている姿そのままの精神医学的現象学の全体像を示すことにある…。この全体像が精神病に限られているのは、精神病がすぐれて現象学の対象となるからである。実際、現象学は心理学的理解とは異なった、もっと広く深い理解の方法を提示する。したがって現象学は精神病の中核へ向かっての選りすぐった挑戦である。〉
かくして、この20世紀後半にフランス語圏で著された最も重要な精神病に関する現象学的な業績の一つは成った。それは、ミンコフスキーにはじまるフランスの精神病理学を基底において、ビンスワンガーから、テレンバッハ、ブランケンブルくへと連なるドイツ語圏の精神病理学の挑戦の系譜を詳細に記述したものである。ここに、分裂病性の疎外、自閉、自明性の喪失、メランコリーと躁病、妄想、神経症等のテーマについて、現象学的理解の過程が明らかにされている。
〈精神医学は人間存在の本質を、それにふさわしい水準に位置づけ、この本質の助けを借りてこの水準を尊重していく――精神医学的現象学はそのように理解される〉とする著者は、本書によって、〈人間学的〉精神医学の過去と将来を透視する。



著訳者略歴

アルチュール・タトシアン
Arthur Tatossian

1929年4月3日フランスのマルセイユで、アルメニア人の両親の間に生れる。1947年マルセイユ大学医学部入学、卒業後の1952年に大学病院のインターンとなる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
小川豊昭
おがわ・とよあき

1954年生まれ。名古屋大学医学部各精神医学専攻。精神分析家。現在愛知教育大学助教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山中哲夫
やまなか・てつお

1950年生まれ。西南学院大学大学院修士課程修了。フランス文学専攻。現在愛知教育大学助教授。NHK文化センター講師。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「精神病の現象学」の画像:

精神病の現象学

「精神病の現象学」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/376頁
定価 7,700円(本体7,000円)
ISBN 4-622-04109-X C3047
1998年2月25日発行

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